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変形性膝関節症と疫学

変形性膝関節症は非常に患者数が多い病気で、近年行われた疫学調査によると日本国内では要治療患者数はおよそ700万人、それ以外の患者も含めると1200万人にも上るという調査結果が出ました。

疫学調査ではこうした患者数の調査以外にも変形性膝関節症の原因などについても調査を行っており、現在も研究が続けられています。

そもそもこれが調査なのかというと、疫学は集団を対象とした秩序ある研究と定義されており、多数の被験者のデータの統計から病気の原因や発症する頻度を調べる調査のことを呼んでいます。

変形性膝関節症の疫学調査は長らく行われなかったのですが2005年に一度大規模な調査が行われ、その際に患者数のおおよその数値を割り出すことが出来ました。

こうした情報収集により分かったことはいくつもあり、例えば変形性膝関節症は男性よりも女性に多く発症し、都心部よりも山村部に住んでいる方のほうが患者数が多いことが分かりました。

また遺伝的な要素も注目されており欧米人よりも日本人のほうが変形性膝関節症の患者が多いと言われていることからそれぞれの遺伝配列の違いについても現在研究が続けられています。このような情報分析で確実に因果関係が証明されたものが肥満との関係性です。

やはり肥満気味の方の膝関節には通常よりも多いストレスが溜まっており、変形性膝関節症のリハビリなどは適正体重の方よりも遥かに高いという結果がはっきりと出ているそうです。

こういったデータ収集・分析は調査時間が掛かるケースが多いです。2005年に発表された結果も10年間掛けて収集したデータを元に作成したそうで、病気のメカニズムを全て把握するのはとても手間と時間が掛かるもののようです。

しかしこうした研究を長らく続けた結果病気について分かることも多くなってきました。いつかはこうした病気を直ぐに治したり簡単に予防できるようになるかもしれません。